心を込めて、名車に再び命を
これまでに、ベレット、AE86、フェアレディZ、シルビアS13など、数々の名車を手がけてまいりました。
一台一台に心を込めて、かつての輝きを取り戻すお手伝いをしております。
旧車のレストアでお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください!
ベレット様、遂にその姿を現す
またまたバタバタと忙しくしており、更新が遅れてしまいました……ごめんなさい!
今回は外装の仕上がりをご紹介します。
写真の数が多くて見応えたっぷりですが、まとめて一気に載せちゃって申し訳ありません!
少しずつ組み上がっていく姿には毎回ワクワクが止まりませんでした。
塗装・組み付け・細部の調整を経て、ついにここまで来ました!
オレンジ×ブラックのボディが存在感を放つベレット様、
ガレージでの佇まいもすでに風格たっぷりです。
ベレット様 降臨
またまた更新が遅くなってしまいました〜!
日々の仕事に追われて、社長が少しばかりサボっておりました……すみません!
写真の数も多くて、実は社長でないと全貌が把握できない状態なんです〜。
今回は、画像の時系列が前後しますが、下回り
エンジンルーム
室内の塗装作業の様子
をまとめてご紹介します!
そして、塗装が完了した足回りを組み付けて、ようやく車体を地面に降ろした瞬間の画像も含まれています。
ここからさらに仕上げに向けて、ベレット様が本格的に動き出しますよ〜!
あまりの忙しさに更新が遅れてしまいました…。
今回は「小物編」として、細かな部品のレストアの様子をご紹介します。
足回りやエンジンルーム内のパーツ、ヒーター関連、ファン、キャリパーなど、一つひとつ丁寧にブラスト処理・塗装・組み付けを行っています。
どれも普段は目立たないパーツばかりですが、仕上がった車両の完成度を左右する大事な要素です。
こういう細かいところこそ、しっかり手をかけてやるのがレストアの醍醐味ですね!
足回りのブラスト処理と仕上げ塗装
長年の使用で錆びついた足回りのパーツをすべて取り外し、ブラスト処理で徹底的にサビを除去。
その後、防錆と美観を兼ねた塗装を施しました。
塗装完了後にはネジ類もすべて交換し、信頼性と仕上がりの美しさを両立させています。
左側同様、右側のステップとフロアも状態は深刻でした。
一見して目立たなくても、錆と腐食は内部からじわじわと広がっていて、結果的に骨格部分からのやり直しに。
まずはボディを自作のフレーム治具に固定して、寸法をしっかり出してからフロアを切開。
ステップもラインを合わせながら丁寧に鉄板で再構築していきます。
現物合わせで少しずつ形を整え、仮付け・確認・修正を繰り返しながら溶接していく地道な作業。
旧車のレストアは、こうした見えない部分を手を抜かずに仕上げてこそ価値が出ます。
左側重傷 ─ 骨格からやり直し
ジャッキポイントの修復中、左側のフロア・ピラー・ステップに深刻な腐食を発見。
見た目以上に傷んでいたため、骨格ごと作り直す大手術となりました。
ブラスト処理で旧塗膜を剥がすと、前の修理の雑な処理やサビが次々と露出。
鉄板を一枚ずつ型取りしながら、丁寧に再生していきます。
ブラストの合間に、地道なメタルワーク
ボディ全体のブラスト処理と剥離作業が進む中、
並行して各部のメタルワーク(板金修復)も同時進行で進めています。
こちらの写真は、フロントフェンダー内側の補修作業。
腐食が進み、元の形が完全に失われていたため、鉄板一枚からの作り直しです。
もちろん図面なんてありません。
現車の痕跡と展開図をもとに、地道に形を起こしていきます。
こういう作業は単に鉄を叩いてるだけではできません。
板金屋の腕と、ちょっとした~頭のひらめき~が必要。
現物合わせ、曲げ方の工夫、強度と見た目の両立…全部試行錯誤の連続です。
いまどきの車には無い複雑さ、
でも、それがあるから面白い──そんな仕事です。
ジャッキポイントを外した先にあったもの
前回お伝えした、手作りジャッキポイント。
その取り外し作業の中で、新たな問題が見えてきました。
なんと、ジャッキポイント周辺のフロアが想像以上に腐食しており、
結果的にここも一から作り直すことになりました。
古い車にはよくある話ですが……
当時は防錆処理なんてものがほぼ無かったわけで、
何十年もの間、湿気や泥、塩分を浴び続けたフロアが無事なわけがありません。
考えてみると、今のクルマって本当に進化したなと感じます。
カチオン電着などの防錆処理がしっかりされていて、
ちょっとやそっとじゃ、ここまでの錆は出ません。
※もちろん、海沿いの車はまた別ですが…。
一番状態が悪かった「下回り」から着手
今回のレストアで、最も状態が悪かったのが車体の下回りでした。
特に問題が大きかったのが、ジャッキポイント周辺。
どこがどうなっていたのかすら分からず、完全に一からの手作業となりました。
この車両に使われていたジャッキポイントは、古いベンツと同じ構造。
つまり、車体側にある四角い穴にジャッキのレバーを差し込み、そこから車体を持ち上げるタイプ。
この構造、シンプルに見えて実はかなりの強度が必要。
そのため、今回は厚めの鉄板を使い、手間を惜しまず製作しました。
今の時代、こんな作業はまずやりません。
でも、部品が手に入らない以上、自分で作るしかないのが旧車の現実。
「無いなら作る」 それがこのベレットのレストアにおける信念でもあります。
旧塗膜の下に潜んでいたもの
エンジンを降ろして、エンジンルーム内のブラスト処理を進めていったところ、
案の定、旧塗膜の状態はかなりひどく、全面剥離することに。
そして、その下から出てきたのは想像以上のサビと腐食穴のオンパレード。
中には、サビや穴を隠すように、そのまま鉄板を上から貼り付けただけの“お粗末な修理”跡も見受けられました。
一見それっぽく見えても、こうして一度すべてを剥がさないと、本当の状態は見えてきません。
そして、さらに厄介なのはまったく部品が手に入らないこと。
使える部品はなく、自分で一から製作するしかない状態です。
サンドブラスト処理
車両の下回りをしっかり処理するために、自作「カーバーベキュー」を制作しました。
ネーミングはちょっとふざけてるようでいて、本気の作業用ガチ設備です(笑)
この上に車体をのせて、下回りをブラスト処理。
浮いたサビや汚れ、過去のコーティングを一掃して、鉄肌をむき出しに。
ここからが、ほんとの意味での再スタート。
当時の印象としては、見た目は一見そこそこ仕上がっているようにも見えました!
実際、何度か仕上げられていたような形跡もありました。
でも……お客様の同意を得て、怪しい箇所を丁寧に剥がしてみたところ…
出てくる出てくる!!!想定外のサビ、パテ、過去の補修跡。
ある意味「時間の積み重ね」とも言えるんですが、やはり表面だけではわからないのが旧車の怖さでもあり、面白さでもあります。
①46年式ベレット!!
作業中のレストアの様子について、何件かお問い合わせをいただいたので進捗を少しずつ更新していこうと思います!
まずは、7年前にこのベレットがうちにやってきたときの写真から。
当時の状態は、正直なところかなり手強かったです!!
ボディにはサビ、内装もバラバラで……そこからがスタートでした。